◆◇保管方法◇◆
オカリナを長く吹き続けると水分がオカリナの内部にしみ込み、保管状況が悪ければカビが繁殖する可能性があるので要注意です。練習後は、できるだけ風通しの良い場所で日陰干しをしてあげてください。ある程度乾燥するとケースにしまっていただいてもカビが繁殖することはありません。特に梅雨などの湿気の多い時期は要注意です。ビニールなどの袋に密封して保管することもお勧めいたしません。通気性の良いケースで保管していただくことをお勧めいたします。
それから、直射日光も避けたほうがよいでしょう。
◆◇洗浄◇◆
オカリナは壷型ですので、他の管楽器のように内部をきれいにすることが難しい楽器です。また、水洗いなどをすると内部のコンディションが微妙に変化し、音が出にくくなったりする恐れもあります。そのため、バケツに水を入れてじゃぶじゃぶ洗うというようなことは(一部のオカリナを除いて)しない方がよいでしょう。
ただ、長く使っているとウィンドウェイ(息の通る道)のところに汚れが蓄積し、音が出にくくなることがあります。そのときは、オカリナお掃除棒などを使って汚れを除去していただくことをお勧めいたします。汚れがひどい場合は食器用洗剤などをお掃除棒につけて洗浄することも有効です。
ただし、あまりやりすぎると逆に壊してしまうこともありますのであまり無茶はしないようにしましょう!
では、洗浄方法をご紹介いたします♪
☆名刺・はがき:紙がふやけない程度に使用(1〜2回で交換) 【汚れ落とし効果大】
※紙がふやけると紙の繊維が中に残ってしまいます。
☆クリーニングブラシ:フレキシブルに曲がり、とても使いやすいブラシです。【汚れ落とし効果中】
では、洗ってみましょう♪
@水を流します。(写真参照)
Aお掃除棒などで優しく洗います。
Bふやけた(・・・と思われる)汚れを押し出す。
C押し出された汚れをそっと拭い取る。
汚れが付いてこなくなればお掃除完了です☆お掃除後はよく乾かしてから収納してください。
次に・・・番外編と、やってはいけないことをご紹介いたします。
まずは【番外編】・・・・・先ほどの洗浄でもスッキリしなかった場合。
@モール状のお掃除棒を少し曲げる。
A曲げた部分をエッジ裏に当てる。
Bエッジ裏を優しくこする。
※エッジが傷つくと音が出なくなってしまいますので気を付けてください。
次に絶対やってはいけないこと!!
金属棒・クリップ・フォーク・・・(T_T)エッジ側からつつくのは絶対ダメです!
こうなります・・・・・・・
あと、ここも重要!!
ココはどちらも、オカリナの心臓部です。
エッジ部分は細心の注意を払い、絶対に傷つけないようにしてください。正しい道具を使用すれば、誰だってできてしまう内容です。
自分でメンテナンスしてみてください♪
まとめ
当店の経験上「道具がちゃんとしていれば、ゴシゴシしても故障につながる事故はおこりません。」 |
番外編
オカリナには『素焼きオカリナ』と『本焼きオカリナ』の2種類ありますが、それぞれのお手入れのコツを記載しておきます。
@素焼きのオカリナ |
A本焼きのオカリナ |
◇◆寒い季節◆◇
オカリナの演奏で、いちばん苦労する季節は冬です。気温が下がるとオカリナの音程が下がり、他の楽器とのアンサンブルをすると音が合いにくくなります。また、楽器が冷えるため、口から暖かい息を送ると温度差でウィンドウェイ内が結露しやすくなります。特にプラスチックオカリナや本焼きのオカリナに現れやすい症状です。
当店でもっとも多い相談がこの「結露の対応方法」です
対処方法は大きく分けて3つあります。
@ 演奏前に楽器を暖める。 |
A 結露した場合は勢いよく「吹く」 |
B 裏技!結露防止剤 |